頌主 過ぎる2022年9月12日(月)に西日本福音ルーテル教会青谷教会に礼拝堂にて、AGST/J(Asia Graduate School of Theology, Japan)の学位授与式が行われ、神学修士号(TH.M. Master of Theology)を授与されました。これまでのお祈りとご支援を心から感謝いたします。
東日本大震災を機に、神戸ルーテル神学校が東北の教会を支えたいという志を立てて下さり、同校の校長であられた正木牧人先生(神学博士、Ph.D.)との出会いが与えられました。そして、牧師としての成長と学びの機会を求めていた私は、正木牧人先生が校長を兼ねておられるAGST/J関西研修センターの存在を知りました。このAGSTにて現役の牧師が教会を辞めることなく神学の高等教育を受けることが出来るのです。その後、私の仕える仙台南吉成キリスト教会の皆さんが教会全体で送り出すと決めて下さり、国内留学が実現しました。
牧師の働きをしながらの論文執筆は、思いの他時間がかかりました。どうしても牧師の働きが優先となりますので、中々執筆が進まずに葛藤しました。しかし、多くの方々の励ましにより、また主が天からの力を与えて下さり、書き上げることが出来ました。
学位論文のタイトルは「ルターの牧会のパースペクティヴ~ルターの小教理問答書『家訓』を題材として~」です。自分はプロテスタントの元祖ルター派の牧師なのでルターについて書きたいという願い、私たちの教会の信仰告白である「ルター小教理問答書」について書きたいという願い、何よりも牧師の現場で役に立つ論文を書きたいという願いが合わさり、この主題となりました。拙い論文ですがご一読頂けましたら幸いです。
論文の執筆にあたりご指導して下さった主査の正木牧人先生(神戸、神学博士)、副査のクヌート・アルスボーグ先生(ノルウェー、神学博士)に感謝いたします。正木牧人先生は情熱を持ってルター神学を教えて下さり、深夜までご指導下さることもしばしばでした。アルスボーグ先生は遠いノルウェーの地から、北欧ルター派の信仰の遺産を惜しみなく分け与えて下さいました。
またAGST/Jの教授の先生方、スタッフの皆さまに感謝いたします。また神戸ルーテル神学校の先生方、スタッフの皆様に感謝いたします。
また私の生まれ育った日本ルーテル同胞教団姉妹教会の牧師、兄姉に感謝いたします。週報に祈祷課題として掲載してくださった姉妹教会もありました。
最後に、若い牧師の成長を心から願い、神戸への国内留学、長きにわたる飛行機での通学に送り出して下さった、日本ルーテル同胞教団 仙台南吉成キリスト教会の兄姉に心から感謝を申し上げます。
今後は学び修めたことを理論で終わらせず、教会の現場で生かしつつ、神と教会に仕えて参りたいと思います。また論文が出来たことに安心せず、これからも研究を続け、学び続けるものでありたいと思っています。
主に在りて
日本ルーテル同胞教団 仙台南吉成キリスト教会 主任牧師 銭谷幸器
なお、ご希望される方に学位論文をお譲りすることが出来ます(神学校規定により頒布価格は一冊2,000円です)。ご希望される方は、仙台南吉成キリスト教会事務室までご連絡を下さい(022-278-1615)。
→100部製本しましたが、多くの方が求めて下さったため残部が無くなり、頒布は終了いたしました(10月23日現在)。お読み下さった方々の祝福、所属される教会の牧会の祝福をお祈りしております。
左) 主任牧師 銭谷幸器(神学修士M.div.、Th.M)、
右)AGST/J校長、神戸ルーテル神学校教授、正木牧人先生(神学博士、Ph.D)
AGST/Jの教授の先生方、スタッフの皆さま、神戸ルーテル神学校の皆様、式に参列して下さった皆様。厳かで盛大な式を備えて下さったことを心から感謝いたします。
主任牧師 銭谷幸器は最前列の右から三番目。
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